つづら箱

日々感じたこと、思いなどを形にとらわれず、自由に書いてます

昨年の6月、父がこの世を去った。享年80歳
悲しいというより、さみしい気持ちと、後悔・・・
もっと、父と一緒に酒を酌み交わしたかった。
もっと、庭木の話を聞きたかった。
もっと、実家に帰ってあげればよかった。
いろんな思いがこみ上げてくる。
2人姉妹の長女の私は小さい頃から「おまえは、この家を継いでいくんだよ」
と、つねづね、呪文のように言われ続け、期待され、私は見事に父の期待を裏切って
嫁に行き、代わりに妹が後を継ぎ婿さんを迎えた。
私も妹もそれぞれ子供ができ、父もあの頃が一番幸せだったのかもしれない。
・・・しかし、数年後・・私は離婚、妹は蒸発・・・
何という親不孝な姉妹・・父の気持ちは、どれほどだったのか、あの頃の私は父の気持ちなど知る由もなく自分の事で精一杯。
母は私を責めたけど父は一言「覆水盆に返らず」と言った。
自分勝手でわがままで、親不孝者の娘なのに、父は許してくれた。
父の生涯の後半は病との闘いだった。入退院を繰り返し最後に自宅に帰り、眠るように最後の息をひきとった。
父は生前、俳句や短歌を趣味にしていたので私のブログに載せ父の冥福を祈ります。
里山の鐘の音響く夜の町
夢にでた夕べの酒はみれん酒
この道は孫と歩いた散歩道

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