つづら箱

日々感じたこと、思いなどを形にとらわれず、自由に書いてます

うさぎ

目の前の小高い丘を登り、そこから景色を眺めると、ずっと遠くに田んぼのあぜ道があり、そのままその道は舗装された道につながっていた。
ふと、田んぼのあぜ道に、うさぎが現れ、スキップしたりジャンプしたり、歌を歌ったり楽しそうに、歩いてきた。そのまま、うさぎは舗装された道にくると、今度はちょっとすましてモンローウォーク。そしてダンスしながら、そのまま進んでいくと、道が二つに分かれていた。
一方の道はでこぼこ道で、ところどころ水溜りがあったり、ぬかるんでいたり・・・
もう一方の道は、小さな茨があり、側にはたわわに熟した赤い実をつけた木があった。
小さな茨は、その先だんだん複雑にからみあったり、大きなトゲがあったり・・・
うさぎは、分かれ道で立ち止まると、赤い実を見つけた。
よく見ると、赤い実の下には「禁断の実、食べるべからず」と書かれた看板があった・・
うさぎは、ちょっと悩んだ・・・赤い実は、風にゆれて、なんともいいようのない香りをただよわせ、うさぎを誘いうさぎは、とうとう誘惑に負けて思わず、赤い実をほおばってしまった。すると、うさぎは茨の道をまるで魔法にかかったように、ふわふわ舞い踊り気持ちよさそうに、漂い歩いた。やがて、魔法から醒めたかのように、我に返ったうさぎは、やっと自分の置かれている状況に気づき、茨の中で泣いた・・・そして、また泣いた。泣きはらした。うさぎは、もう自分の進む道は、この道しかないんだと、あきらめ・・・そして覚悟を決めて前に進みだした。
からみあう複雑な茨に行く手を阻まれ、やっと抜け出し、大きなトゲと格闘し、
次から次へと、茨はうさぎの進む道に立ちはだかる。
そんな、苦闘と戦う、うさぎを見ていたら、いつの間にか私は心の中で頑張れ、頑張れ、と応援していた。あちら、こちらに傷をおったうさぎは、もうすぐそこ、私はうさぎに手を伸ばした。うさぎは、私の手をつかみ丘に登ってきて、一言「ばかだね、でも頑張ったね」と言って私にハイタッチすると、すっと消えていった。
うさぎが今まで通ってきた道・・そう・・今までの私の人生だった・・・・・

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